フリー受講 実践者たちの記録(5)

【特別連載】
フリー受講 実践者たちの記録(5)
<File1> K.Yさん(4)
「量を積み重ねたことで、
初めてわかったこと」

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前回は、K.Yさんがフリー受講を通して

「疲れにくい身体」

を手に入れたことと、
そのことに関してゆる体操がどのような
役割を果たしていたのかについて、
背景にある科学的なメカニズムも含め、
ご紹介いたしました。

今回は、高い頻度でレッスンに取り組み続け
たことで生まれた、K.Yさんならではの
「気づき」についてご紹介します。

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■「量」を積み重ねたことで初めて、
「質」の大切さがわかった

K.Yさんは体験談の中で、
こう書き残しています。

「自分の場合は、教室で量をある程度やって、
質が重要だということを改めて思うように
なりました。
取り組み方のコツや方法も学ぶことが
出来ました。」

この当時も現在と同じく、
私のレッスンでは、

「ゆる体操は質が大切」

ということを、早い段階から繰り返しお伝え
していましたが、
では、質の高い取り組みとはどのような
ものなのか?

ということは、自分自身が身体を通して
経験しなければわかりません。

K.Yさんはフリー受講を4カ月に渡って
継続する中で、おそらく物心ついて以来、
これまでに経験したことがないほど心身が
深くゆるんだ状態を体現したことと思います。

そして、その状態でゆる体操に取り組むことで

「質の高い取り組み」

を経験し、ご自身がそれまでに取り組んで
いた取り組みとの違いを実感されたよう
です。

それは、「学び方」や「秘訣」を予め教わり、
それを実行することで得られたものではなく、
指導者のリードに乗って体操をひたすら繰り
返す中で身体が学習し、得られたもので、
「学び方」や「秘訣」にあたるものは逆に、
「高い質」を得ることで自ずと身に付けてい
くこととなりました。

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■「効果を確認し、味わう」ことの大切さ

このような、K.Yさんが量を積み重ねる中で
自ずと身に付けた「学び方」や「秘訣」にあた
るもののひとつが、

「体操の効果を確認し、味わうこと」

で、その気づきを引き出すきっかけになった
のが、私がレッスンの中でよく使う

「ビフォーアフター法」

とでも呼ぶべきレッスンの進め方の手法
です。

K.Yさんはこう書いています。

「体操をやった後に立ったり、歩いたりして
確認したり、右だけやった後に、左をやって
確認したりということがあると思うのですが、
そういうのを通して、効果を確認すること、
味わうことの大切さも知ることが出来ました。」

私のレッスンにコンスタントにご参加くださ
っている方は、この「ビフォーアフター法」に
ついて

「あっ、あれのことか」

とお気づきのことと思いますが、
この、参加者の皆さんの意識を、ご自身の身
体に向けていただくための「仕掛け」がK.Yさん
にバッチリとはまり、
自身の身体との対話を重ね、深め、そして
「認識力」を高めていくことに繋がったよう
です。

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■ゆる体操を通して「学び方」の本質を学ぶ

この

「自身の身体との対話を楽しむ」

ことができるようになると、
次々と新たな気づきや発見が得られるよう
になります。

K.Yさんは体験談の中で

●同じこと(体操)を繰り返しているのに、
その同じことに対しての自分の身体の反応
が毎回違うこと

●トレーニングのオーバーワークによる
「脳疲労」を経験したことが、自分でトレー
ニングをする際の参考になる良い学び
になったこと

・・・といった、ご自身がレッスンを通して得た
具体的な気づきや発見について触れていま
すが、
そうした具体的な気づきや発見を踏まえ、
更に以下のような興味深い感想を残していい
ます。

「ゆる体操をやっていく上で、集中力や質の
大切さ、感じるとか味わうことの大切さを学
べたのですが、それは日常のいろんなところ
に応用できると思いました。」

「また、身体を良くすることはすごく知的なもの
で、意識や気持ちもすごく大切なのだなと
レッスンを通じて感じています。」

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人間の身体は、最も身近な大自然と捉えるこ
とができます。

非常に壮大にして深遠、精巧なシステムで働
きつつ、常に変化を続けている
・・・というのが「身体」という存在で、
この身体を最大限「良くしていく」ことを目指す
取組みは、例えば予め答えの決まった問題が
解けるようになることを目指して取り組む学生
時代の勉強等とは比較にならないほど一筋縄
で行かない、困難な営みになることは想像に難
くないことかと思います。

しかし、

仕事にせよ、人間関係の構築にせよ、人を育
てることにせよ、人生において、対応し乗り越
えていかなければならない「課題」の多くは、
このような決まった答えのない、一筋縄でいか
ないものばかりなのも事実です。

これらの課題と「身体を良くする取り組み」の
共通点は、どれもすべて、突き詰めれば

「『自然の現実』を相手にする営み」

である、ということができます。

「自分の身体」という、最も身近な大自然を
相手に対話を繰り返し、「良くしていく」取組
みを続けることで、実社会で直面する様々な
現実的課題に対処する能力を身に付けること
ができる。

K.Yさんが書かれた感想をよく読むと、
(ご本人は漠然とながらだったかも知れません
が)こんな奥深い気付きにまで達しておられて
いたように思われます。

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