「フリー受講」実践者たちの記録(3)

【特別連載】フリー受講 実践者たちの記録(3)
<File1> K.Yさん(2)
「4カ月で、ゆる体操の『質』が変わった」

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前回は、T大学の学生だった

K.Yさんが、サッカーとゆる体操への
思いを抱えながら神楽坂教室に入会し、
2013年12月、
「フリー受講制度」の導入テストに
飛び込むまでの経緯をご紹介しました。

今回からはいよいよ、
その4カ月間のテスト期間中に
K.Yさんの身に起きた変化を
ご紹介していきます。

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■「フォーム」から「実感」へ

フリー受講を始めた当初のK.Yさんに、
印象的なエピソードがあります。

当時は、私の実家である、
神楽坂本多横丁の「キクシマビル」の2階
を教室にしてレッスンを行っていましたが、
指導員が道路側の窓を背中にレッスンを
行う位置関係だったため、

夜のレッスンでは、生徒さんから見ると教
室の窓が鏡のようになって自分の姿が映る
・・・という状況がありました。

K.Yさんはある日、その窓を見ながら
「足ネバネバ歩き」に取り組んでいました。

自分の体がどんな感じで動いているか、
フォームが気になっていたのだと思います。

それを見た私は、こうお伝えしました。

「もっとリードに集中して、
「身体を意識して、身体で味わって・・・」

その通りにしたところ、
K.Yさんは自分の動きが変わったことを
はっきりと実感したといいます。

それ以降、K.Yさんは窓を見ずに、
リードに任せて自分の体を味わうことを
意識しながら体操に取り組むようになりまし
た。

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10数年前の指導現場でのエピソードですが、
私のこの指導方針は今でも変わりません。

体操を行う上で

「正しいフォーム」

はもちろん大切な要素の一つですが、
これは本来、その人の中に元々備わっている
合理的な身体運動のメカニズムにスイッチが
入り、それが発動した結果として現れるもの
です。

その「元々備わっているメカニズム」にスイ
ッチを入れ、それをどんどん引き出していく
のがゆる体操の本質なのですが、
鏡を見ながら理想的なフォームを真似る
・・・という取り組みはそのような本質につ
ながらない記号的な取り組みのため、
それを続ける限り、ゆる体操を通しての本当
に深い効果を得ることはできません。

K.Yさんはとても優秀な方であるが故に、
逆にこの「記号化」の方向に陥りやすい傾向が
見られたため、早めにそのことを指導したように
思います。

因みに、鏡等を使って自分の動きを見ることが
全て悪いという訳ではなく、ここで否定している
のは

「鏡を見ながら自分の動きを作ること」

です、

一方、自分の内部から生まれた結果としての
動きを確認する。つまり自分の「主観」と「客観」
のずれを確認するために鏡を利用ことは逆に
有効ですので、参考までにお伝えをいたしま
す。

話を元に戻します。

K.Yさんは私のこのたった1回の指摘を素直
に受け入れ、
外から見た自分の姿ではなく、自分の内側か
らの感覚に意識を向けながらゆる体操に取り
組むようになりましたが、
そのことにより、後に述べるようにK.Yさんの
ゆる体操の「質」が根本から変わり始めまし
た。

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■「さすり」に現れた変化
こうした取り組みの変化は、

こうした取り組みの変化はまず、ゆる体操の
基本とも言える「さすり」の質に明確に現れて
きました。

気持ちよくさすると肌がしっとりしてくる感覚は
以前からありましたが、その反応が現れるまで
の時間が明らかに速くなってきたのです。

そして「気持ちよさ」の深さそのものも、
以前とは全く違うレベルになってきました。

K.Yさんはこの変化を、こう書き残しています。

「さすりだけでなく、ゆる体操の質がこの
4カ月で変わってきたなというのが、自分の
中で大きな変化だと感じています。

気持ちよさを前よりも感じて体操ができるよう
になり、フォームや形よりも、気持ちよさ、自分
の体の実感をより大切にできるようになりま
した」

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■「量」がもたらした「質」の変化

先に取り上げた

「フォームより自分の身体の実感を大切に」

という考え方は、ゆる体操に取り組む上での
基本中の基本です。

しかし、頭でわかっていても、
実際に自分の体でそれができるようになるに
は、相応の時間と経験が必要です。

K.Yさんがこの転換を、わずか4カ月とい
う短期間ではっきりと実感できたのは、
フリー受講によって高い頻度でレッスンに
取り組み続けたことと、無関係ではないと思
います。

「量」を積み重ねることで、「質」が高まる。
そしてその「質」の高まりが、さらに「量」を
積み重ねることへの最大の動機づけとなる。

K.Yさんの導入テスト期の4カ月間は、
まさにこの好循環の流れに乗りながら経過し
ていったのだと思います。

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次回は、フリー受講を通じてK.Yさんの
「身体」に起きた、疲労回復や身体的な問題
の改善など、具体的な変化についてご紹介し
ます。

<第3回 了>

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