前回の
「ゆる体操指導員」に転職した理由(1)
では、潰瘍性大腸炎の発症により
入院と休職を2度繰り返した会社員時
代の私が、「ゆる体操指導員」としての
独立を考えはじめた
・・・というところまでのお話しをご紹介い
たしました。
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この話を聞いて、
そこでいきなり会社を辞めようなんて、
唐突過ぎるのでは?
・・・という印象を持たれた方もおられる
かも知れません。
でもそこには、当時の私なりの人生の
「戦略」がありました。
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前回の記事で
人間のからだとストレスの関係を
スーパーのレジ袋とそこに詰め込む商品
に例えてお話しましたが、
引き続きその例えを用いてお話を進めます。
●自分の健康を守ること
●仕事をし、収入を得て生活を成り立たせる
こと
を両立させるには、
レジ袋が破れないようにしながら、
一定以上の商品を入れる
ことができなければなりません。
レジ袋が破れないようにするには
容量いっぱいに商品を詰め込むのではなく、
例えば2~3割の余裕を持たせて商品を入れ
る、という対応が考えられます。
でも、元々の容量が少ない中で余裕をもた
せてしまえば、生きていくために必要な
「一定以上の商品」を入れることができなくな
るかもしれません。
そこで次に考えられるのは、レジ袋を大きくし、
容量を高めるということです。
それは実際には「能力を高める」ということ
になりますが、
通常の常識で考えると、元々容量の小さい
人が能力を高めるのには大きな困難が伴いま
す。
それは、通常の考え方・やり方で能力を高め
るには、「頑張る」ことが必要となるため、
元々容量が小さい人はそこで潰れてしまう
からです。
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例えば、
仕事の能力を高めるには、たくさんの仕事を
こなし、あるいは仕事で困難な課題と向かい
合い、それを乗り越えることが必要でそれ以
外の方法はない
・・・という考え方があるとします。
(実際、当時の私はそれに近い考え方でした
し、今でもそのような考え方が主流なのでは
ないかと思います)
でも、大病を患い5円の小さいレジ袋程度の
容量もなくなってしまった当時の私がその方
法を試みれば、またすぐに壊れてしまうのが
目に見えています。
といって、
小さな容量のまま、そこに無理なく入れられ
る程度の商品(仕事)だけを受け入れる形で
長期的に会社員としての生活を続けることは
できないでしょうし、
仮にそれができたとしても、自分自身の容量
を上げることを諦めた人生をその後何十年も
続けることは、私にはできないということも明
らかでした。
まさに
「にっちもさっちもいかない」状況ですが、
そんな中で、
「からだをゆるめることで、
人間の本質的な能力を高める」
つまり、
「頑張らないで、自分を成長させる」
という「ゆる体操」のコンセプトが、
この状況を打開する画期的ヒントになるの
ではないか、と思ったのです。
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さらに、
「ゆる体操を指導すること」
自体を仕事にしてしまえば、
●仕事を通して自分のからだを癒し、
回復させ、そして能力を高めることができる
●仕事の量や負荷を、ある程度自分でコント
ロールすることができる
●人と快適な時間を共有し、喜んでいただく
仕事なので、ストレスを感じる要素がほとん
どない
●自分の追求したいテーマを、自分のペースで
とことん追い求め、深めることができる
・・・こともわかってきました。
そして35歳の秋、
12年半務めた会社を退職し、翌年より
「ゆる体操指導員」としての活動をスタート
させました。
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ゆる体操指導員として独立してからの
私の生活は実にシンプルな原則に従って
毎日が積み重ねられていきました。
それは
●トレーニングをして、自分自身を上達させ
ること
(=レジ袋の容量を大きくすること)
●教室でのレッスン指導を通し、会員さん1人
1人の課題解決に取り組むこと
(=レジ袋に商品を詰め込んでいくこと)
の2つを競争させることです。
自分自身が上達し、レジ袋の容量が大きくな
ればなるほど、
多くの会員の方の、より深く、困難な課題に
対して応えることができるようになります。
だから常に、「自身のトレーニング」「上達」を
先行させるように取り組み、
その上で、教室に入会をしてくださった皆さん
に最大限喜んでいただけるよう、毎回のレッス
ンにベストを尽くす
・・・ということをひたすら毎日、繰り返してきま
した。
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そして、20年。
約1万5千回に及ぶレッスン指導と自身のトレ
ーニングとの積み重ねにより、
私の「レジ袋」の容量は指導を始めた頃とは
比べ物にならないほど大きくなり、
それに伴い、私が会員の皆さんの力になれる
ことは広く、深くなりました。
会員の方から嬉しいご報告をいただき、その
成果に私自身が他人事のように驚いてしまう
・・・ということも多くなってきました。
さらに6年前には、長年の夢だった小学生対象
の私塾を立ち上げ、ゆる体操を生かした新しい
教育プログラムの実践・研究にも取り組みはじ
めました。
この春にはその成果を、オンライン型の新サー
ビスを通して発信する計画を立てていますが、
今はこのように、大きくなったレジ袋に商品をど
んどん入れているところです。
一方それに対して、「持病」の潰瘍性大腸炎
はどうなっているのかと言えば、
現在では全く症状もなく、通院も薬の服用も
食事制限もなく、実質的には「克服」した状態
で過ごしています。
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気づけば今のところ、
25年前の潰瘍性大腸炎発病を機に始ま
った私の
「頑張らないで、自分を成長させる」
挑戦は大成功と、言えるかもしれません。
「ゆる体操」と出会い、
そして思い切ってこの方向に自分の人生の舵
を切り、本当に良かったなと思います。
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最後に。
この投稿をお読みいただいている方の中に、
もしもかつての私のように
頑張らなくちゃいけないのに、
頑張れない
・・・という状況に陥り、
お悩みの方がいらしたらまず、
「気持ち」で乗り越えることができなくても
「方法」で解決できることがある
ということをお伝えしたいと思います。
そしてもしも、
あなたの抱える悩みを解決する方法として
「ゆる体操」が力になりそうだと思えるようで
したら、是非躊躇することなくお試しください。
すぐれた方法との出会いは
「行動」があって、はじめて生かされます。
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