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「ネガ子」の性格も3歳からの「腰の反り」も卒業し、夢はお茶目で踊れて仕事もできる「スーパーかっこイイばぁちゃん」  スーパーかっこイイばぁちゃん候補生 さん(女性・47歳)<会社員/主婦>

神楽坂ゆる体操教室に通いはじめたのは4年前。当時、私は、仕事で部署が変わったばかりでした。新しい職場は、劣悪な環境で、仕事自体が厳しい上に、ちょっと変わった上司の影響で、ココロを病んで会社を辞める人が後を絶たない状況でした。そんな職場だったので、周囲にも心配され、私自身がココロを病んでしまわないかと心配で心配で。「ゆる体操」は自分を自分で守るために探した「自己防衛策」の一つでした。私は昔から、落ち込むと悪いほうへ悪いほうへ考えるクセがある「ネガ子」で、10年以上前にカウンセラーの資格をとったのも、自分の「ネガ子」対策でした。

さてさて、話を戻しますが、初対面の坪山先生の印象というと「あら、意外と弱々しいのね」(先生、ごめんなさい)でした。だって、ホームページには空手選手だったとか書いてあるじゃぁないですかぁ。若干、空手道場をイメージして行ったのでギャップがありました。通い始めた頃は、先生の例の「だじゃれ連発」に、半ばあきれていた自分でしたが、半年たった時くらいでしょうか。いつの間にか、レッスンで誰よりも笑っている自分がいました。

その頃からです。レッスンが終わると、レッスン前より自分の「ネガ子度」が減っていることに気づきました。「あれ?さっきまで、あんなに気にしていた来週の仕事のこと、気にならなくなってるぅ」といったキモチの変化です。これは私にとって一番嬉しい変化でした。

そんな「ネガ子」からの解放だけでなく、もう一つ大きな変化がありました。それは「腰の反り」です。私は3歳からバレエを始め、途中、中学・高校の部活などでブランクもありましたが、踊ることの楽しさが忘れられず、つかず離れず踊りは続けていました。でも、私の最大の「身体的な欠点」は腰が反っていることでした。その欠点は3歳の頃に遡ります。出会う先生、出会う先生に、ことごとく「おしり、仕舞って!」と注意され続けてきました。この「腰ソリ子」は、かれこれ40年間もその異名を返上できないまま、アラフィフまでダンスを続けてきました。

もちろん、本人なりにその欠点を直そうと一生懸命がんばったんです。ただ、がんばる方向が違っていたみたいです。私にとって「がんばる」は、力でねじ伏せること。そのために、腹筋やら背筋の筋トレをやったり、踊っているときも常に、おしりに力を入れ続けました。ところが、ある時バレエの先生に「踊りに力が入りすぎている。40%の力で踊りなさい」といわれる始末。「え~、力入れないと、お尻が仕舞えないのに・・・」。

そんな、私に、腰をゆるめてくれる「ゆる体操」との出会いは、40年待ちに待ったものでした。「腰のソリ」が少しづつ解消することで、バレエの回転の軸がはっきりして、安定するだけでなく、踊り全体が大きく「優雅」になった気がしています。「あぁ、もっと早く出会っていたら、世界に羽ばたくダンサーになっていたのでは?」と、恐れながらも、思う今日この頃です。

さて、ココまで「ゆる体操」がイイ事づくめみたいに書きましたが、その効果は、一朝一夕ではないこと、誤解なきようにお伝えしますね。 「ゆる体操」を初めて間もない頃、坪山先生に「この腰の反りが改善して普通になるのに、どのくらいの期間がかかると思いますか?」とお聞きしたところ「コンスタントに続けて4年~5年ですね」と先生。

「肩こりや腰痛が楽になるとか、冷え性が改善する・・・といったことなら数ヶ月とか、早い方なら数回でも変わるものですが、長年の生活習慣で大きく歪んだ骨格が元に戻るにはそれなりに時間も必要です。でも逆に言えば、正しいやり方を続けていけば身体は必ず変わる、ということです」。

それを聞いたときは、「長すぎる~」と思いましたが、今となっては、あっという間に4年がたちました。4年間楽しく通い続けられたのは、神楽坂教室ならではの、フレキシビリティのある受講システムや、先生や教室の個性あふれる楽しいメンバーが織り成す、あたたかい雰囲気のおかげだと思っています。

さて、もう一つ、最近私に起こった「危機一髪」の事件をご紹介します。それは、今から半年前に起きました。私の仕事上の失敗で、億円単位の損失を会社に与えてしまったのです。ミス自体は私ではなかったものの、そのミスを予知できなかったことが、私の最大の失敗だったと深く反省しています。それが発覚したあと、元「ネガ子」の私は「ど~ん」と落ち込みました。その損害額の大きさに打ちのめされました。「もう会社続けられない」と思うほどでした。

そんな落ち込む私を救ってくれたのは第一に家族でしたが、もう一つは「ゆるウォーク」でした。

教室では「ゆる体操(初級・中級)」のクラスのほかに、日曜午前の「ゆるウォーク」のレッスンにもコンスタントに通っていますが、その「実践編」という感じで、通勤時に数駅前で電車を降りて40分間「ゆるウォーク」で歩く、ということを震災後から始めていました。

毎朝、ゆるんだ状態で仕事が始められるその快適さが心地良くて、それはすっかり習慣化していました。

「大事件」を起こしてしまった当時、私は「不甲斐なさ」「悔しさ」で、事件後の1週間は、夜帰ると家で泣き続けました。その余韻からか、朝も「ゆるウォーク」しながら、最初の10分くらい泣き続けました。

「歩いていると、他人が泣いているかどうかなんてわからないに違いない」と思い、人目もはばからず、思いっきり泣きました。そうこうして、20分経過地点になると、そろそろ涙が乾きます。30分地点で、いつもの神社にお参りし、残り10分で仕上げます。すると不思議、会社につく頃には「さぁ、今日もがんばるか」という気分になれたんです。そんな日々が1週間くらい続きました。

始めは、どうしてそんな変化が起こるか気がつかなかったのですが、今は「ゆるウォーク」のおかげなのかもしれない!と勝手に思っています。

「大事件」から半年たちました。今もこうやって、前向きに会社に通っている自分がいるのも、家族や周囲の支えはもちろんですが、これまで続けてきた「ゆる体操」や「ゆるウォーク」そして、「神楽坂教室の先生方」や「一緒に学ぶ皆さん」のおかげだと心から感謝しています。

テーマにあげた「スーパーかっこイイばぁちゃん」は私の夢です。「スーパーかっこイイばぁちゃん」とは、おばあちゃんなのに、ヒップホップなどの踊りが上手で、仕事もバリバリできて、背筋が通っていて、それでいて、どこかお茶目で色気があるばぁちゃんです。そして、願わくば、そんな「スーパーかっこイイばぁちゃん」にその日がやって来たら、前の夜まで大笑いしていながら、翌朝コロリと苦しまずに天国に逝きたと思っています。それが、私の描く未来像です。

その夢のための、私の最大の武器が「ゆる体操」だと思っています。 私は「戦うのが好き」というわけではありません。でも、生きていると戦わなくてはいけないこともありますよね。老いとか病とか、天災とか・・・。それでも、自分らしく生きていくために「武器」は必要だと思います。

これからもこの「ゆる体操」という「武器」を磨いて、「スーパーかっこイイばぁちゃん」に、私はなります!

スーパーかっこイイばぁちゃん候補生 さん(女性・47歳)<会社員/主婦> *2007年5月 神楽坂ゆる体操教室入会